10年で1000人以上のお客様と商談を行ってきた不動産営業のビジネススキルを活かし、異業種で構成された「浜松まちなかにぎわい協議会」でコミュニケーション力を発揮。街のにぎわい創出に尽力する。営業推進課、ICT推進課を経て、現在は遠鉄システムサービスでグループのシステム開発や最新技術の調査・研究をしている。
入社して最初の5年は、注文住宅課で知識や経験もないところから家づくりのお手伝いをする仕事をしていました。ここで販売するのはこれから建てる家、いわば「形のない商品」。だからこそ人が大事になってくる。先輩方のような豊富な経験やノウハウがない自分には、あの人に相談したい、あの人から買いたいと思ってもらえるように、誠心誠意お客様の気持ちに応えて自分を売り込むしかないんです。大事なのは人、そのことを若い頃に学べたのが良かったですね。
不動産営業から一転して、遠州鉄道以外の民間企業や行政と一緒に中心市街地活性化の業務に携わりました。世代も業種も違う協議会メンバーと仕事をすることで、今まで培ってきたビジネススキルとは全く違う価値観に触れ、大きな刺激を受けました。「にぎわいとは何か」「自分に何ができるのか」。既存の考え方にとらわれないアイデアや発想の重要性を学び、一から考え、自ら行動を起こす。社会人としても未熟さを痛感し、一番勉強した3年間だったと思います。
遠州鉄道から外に出たことによって視座が高くなり、会社の経営や組織、事業全体を見るようになりました。これはその後のICT推進課や現在の遠鉄システムサービスで仕事をする上で大きく影響を与えていると思います。また同時に、この街の人に喜んでもらえるような新しいサービスを提供したいという思いが強くなりました。そのためには新しいことへ積極的にチャレンジしなければならない、会社も自分も変わり続けなければならないと思っています。