
内定者座談会2023 part2

Mさん
専攻: 文化芸術大学で舞台芸術を学びました。趣味はミュージカル鑑賞とライブ鑑賞。特技は餃子を焼くことです。持ち前の負けず嫌いな性格を生かして、誰よりも貪欲に仕事に取り組みたいです。

Tさん
専攻: 近現代日本史長年ラグビーをしていたこともあり、体力には自信があります。浜松市、県西部をよりよい街にするべく力を尽くします。よろしくお願いいたします。

Kさん
専攻: 国際文化旅行、音楽、スポーツ、幅広く何でも好きです。コロナが収束したらヨーロッパに行きたいです。なんでもまずはやってみよう精神で、多くのことに挑戦し、幅のある人間になりたいです。

Mさん
専攻: 経営学趣味はスポーツ観戦や旅行、食べ歩きです。何事も楽しむことを忘れない性格でどんなことにも前向きに取り組みます。目の前の仕事に一つ一つに全力でぶつかり、少しでも早く一人前になれるよう頑張ります。
就職活動は早めに準備?短期決戦?
準備をしっかりしていたから、
いざというときに焦らず選考に臨めたと思う(Mさん)


僕はもともと教員を目指していたけれど、就活を進める中で自分を生かす道が他にもあるかもしれないと考えるようになって、そこから就活を再スタートさせたから、短期決戦だったかな。

私は3年の5月には動き始めていたからスタートこそ早かったけれど、途中でだらけてしまって、結局年明けの1月からやっと本気になったの。それでもエントリーシート(以下ES)を友達と交換して添削し合ったり、複数人の先輩に同じESを見せたり、面接の練習に付き合ってもらったりしながら準備をしっかりしていたから、いざというときに焦らず選考に臨めたと思う。

ESや面接は重要だし、準備や練習に時間がかかるよね。私もバイト先の先輩からESのアドバイスを受けていたよ。

僕は3年の12月まで資格の勉強をしていて、それが終わってやっと就活を始める気になったから短期決戦だったね。年明けの1月から始めてみたものの、予備知識もなく準備もしてこなかったから、何もわからないまま手当たり次第に気になる企業にバンバン申し込んでいたよ。ESの書き方もわからなかったけど、調べたり添削してもらったりする時間もなくて、出しながら試行錯誤して修正を加えて次のESを出すといった感じ。面接は本番で練習しているようなものだったし、全部我流だから不安はあったけど、2月に一気に動いて、気が付いたら終わっていたよ。

僕も短期決戦だったから大変だったな。けど早くから準備していた人たちは面接対策もしっかりやってそうだよね?

私の場合は志望していたエンタメ業界の選考がどこよりも早くて、しかも自分の第一志望の会社の面接が最初に来てしまったの。選考のタイミングはこちらではどうにもできないからこそ、事前の準備は大切だし、早めに準備しておいて良かったと思う。ただ早く始めた分、悩むこともあったと思う。エンタメ業界は、コロナの影響で少ない採用枠に応募が集中してしまったから、エンタメ業界一本に絞って就活するべきか、視野を広げて他業種にもチャレンジすべきか、相当悩んだ時期もあったな。

就活を長くやっていると、時間があるからこそ、悩まなくていいことにまで悩んでしまうこともあるよね。私も志望していた業界がまさに観光業界だったから、コロナの影響もまともに受けて大変だった。大学に入る時点で観光業界を志望していたから、他の業界を知らないし、諦めきれない気持ちもあったんだよね。
Uターンにするかどうか、それが問題だ
Uターンなんて全く考えてなかったけど、
遠鉄が地元で働く良さを教えてくれた(Mさん)


僕はもともと楽観的だし、そういった悩みはなかったかな。みんなはそれだけ悩んで、どのタイミングでUターンを決めたの?

僕の場合はコロナ禍での東京生活に嫌気がさしたのがきっかけかな。学生生活のうち、3、4年はほぼオンライン授業になってしまったことで、家賃や物価が高い東京でソーシャルディスタンスを強いられる生活はデメリットしか感じられなくなったんだ。その反面、地元の自然や人の温かさを再認識する機会になったと思う。

僕は逆に東京で働く気満々でUターンなんて全く考えてなかったし、親もUターンを決めた時は逆に「いいの?」って聞かれたよ。僕はたまたま就活を始めるタイミングが年末年始の帰省の時期と重なったから、就活の手始めに地元の企業説明会にでも参加してみようと軽い気持ちで申し込んだのが遠州鉄道だったんだ。そこで地元で働く良さを教えてもらってUターンもいいかもしれないと考えるようになったと思う。

私はエンタメと遠州鉄道の二軸で就活を進めていたから、遠州鉄道が受からなかったらUターンもしていないと思う。親からはエンタメ業界の名も知れぬ会社に入るなら、地元に帰ってきて遠州鉄道で働きなさいって言われていたし、私にとって遠州鉄道の街づくりは、人々を楽しませる空間やサービスを形にするという意味においてエンタメと同じだと考えていたから。

私も関東か地元の二軸だったけれど、就活を進めるうちに地元で地域活性化に関わりたいという思いがどんどん強くなっていった感じかな。地元企業の中でも遠州鉄道ではいろんな事業を展開しているし、自分がもともと志望していた観光業があるのも決め手の一つになったかもしれない。そして何より、説明会やインターンでお会いした遠州鉄道の社員の方々が親切だったし、女性社員の方からお話を聞けたのも大きかったと思う。

僕も遠州鉄道の採用担当の方から最終面接に向けての具体的なアドバイスをいただいた時は、自分のことを気にかけてくださっているのを感じてうれしかったな。僕はもともとUターンにするなら地元に貢献できる企業で働きたいと思っていたけれど、実際に遠州鉄道の方にお会いしたことで、さらにその気持ちが強くなったと思う。

オンライン就活の現在地
情報が入手しやすくなった分、
情報に踊らされないようにすることが大事だと思う(Tさん)

コロナ以降、オンラインによる就活はもはや定着した感じがあるよね。僕はオンライン面接の方が好きで、自宅のリラックスした環境の方が、緊張することなく話せたと思う。ただ、オンラインでは会社のリアルな雰囲気を感じることは難しいのが難点だったかな。

今はどの企業もオンラインで会社説明会を開催するようになったね。移動時間がない分、予定を詰め込んで多くの説明会に参加できて効率が良かったと思う。遠州鉄道に限った話では、オンラインでも対面でも、人事の方とお話しする機会をたくさん設けてくださったから、人事の方と良い関係性を築けたと思う。でも私はオンライン面接があまり得意じゃなくて、特にグループ面接に苦手意識を持っていたの。グループ面接って対面だと横並びになるから、他の人の顔は見えないんだけど、オンラインだとカメラを見なきゃいけないから、自分が話している時に人がどんな顔で聞いているか絶対見えてしまうんだよね。

僕はオンライン面接の方がやりやすかったけど、画面越しでもこちらの伝えたいことがちゃんと相手に伝わるように、表情や手ぶりに意識する必要はあったかな。ただ面接官の方がわかりやすく反応してくれるとは限らないから、反応が薄いとすぐ不安になったね。


会社説明会や一次選考の段階では、直接出向かなくてもオンラインで雰囲気をつかめることで交通費の面でもありがたかったと思う。でも基本は対面派なので、すべてオンラインだと不安だったな。その点遠州鉄道では、1回目の面接はオンライン、2回目以降は対面と使い分けていたのがありがたかったな。

私の印象では、オンライン面接が普及したことによって、ESの通過率が上がったと思う。今までなら通らなかったような企業でもESは通過して、最初のオンライン面接が実質ESの段階と同じになってきている感じかな。

動画選考も増えたよね。僕は自己紹介程度のシンプルなものしか送ったことがないけど、動画だからこそ完璧なものを送らなければいけないというプレッシャーで何度も撮り直して、大変だったよ。

僕も動画を送ったことがあるけど、面接で想いを伝えたいなと思ったよ。動画編集のスキルは身に付いたかもしれないけどね。

私はこの機会に動画編集について覚えることができたし、その経験を面接で話すネタとして何度も使えたから良かったと思う。M・Nさんはエンタメ業界だと動画選考も凝ったものを要求されそうだよね?

そうなの。本当にテレビ番組みたいな動画を作る先輩もいて、とても自分には真似できないと思って、私は歌を歌った動画を作って送ったよ。

業種によって選考の仕方もいろいろあって面白いね。最近は企業側もYouTubeで会社説明会をしたり、採用担当の方の動画がSNSで流れてきたりするよね。

就活サイトで一日中どこかの会社説明会がライブで観られるようになっていたしね。でも僕の場合は、情報を収集して就活のセオリーを一つ一つ確認しながら準備を進めるには遅すぎたから、自分なりのやり方でやろうと割り切っちゃった。下手に情報を仕入れると不安になるからもう気にしないようにしていたよ。

「●●受ける人集まれ」とか、SNSで誰でも参加できる就活のオープンチャットがあって、情報交換とか、受けた人の感想とかが書き込まれているけど、私もそういったものは絶対見ないようにしてた。

確かに、見すぎると良くないよね。情報が入手しやすくなった分、情報に踊らされないようにすることが大事だと思うから、そうやって自分で線を引いておくことはいいと思う。

見ないようにしていても、ネットで情報収集をしていると、その履歴が反映されてSNSに関連情報としてどんどん流れてきてしまうよね。今回内定をいただけたことで、最近やっと見なくなったの。機械も私の就活が終わったことを理解してくれたみたい(笑)。

後輩へのアドバイス
自分を知るための良い機会と捉えて、
就活を乗り越えてほしい(Kさん)


就活って大変なのかなと思っていたけれど、僕の場合は結構楽しかったなというのが率直な感想かもしれない。たまたま自分のやり方が自分に合っていたのかもしれないけど、短期間で自分の考えが最初と終わりで結構変わってしまうもの面白いと思ったよ。そして何より、いろんな説明会に参加したり、職場を見学したりすることで、社会や企業を知る良い経験になったと思う。就活生の皆さんにも、自分が面白いと思える要素を見つけながら頑張ってほしいと思います。

私の実感としては、就活は1人でやるものじゃないってこと。エントリーシートを添削してもらったり、悩みを聞いてもらったり、いろんな人に助けられながら就職活動してきたからこそ乗り越えられたと思う。ぜひ就活生の皆さんにも、1人じゃなくて、みんなとやっているんだと意識してもらって、気持ちを楽にして就活に臨んでほしいと思います。

企業の採用試験には、大学受験と違って合格のための明快な答えがあるわけではないから、悩みは尽きないと思う。でもこの過程を踏むことは、自分を見つめ直し、社会に出る覚悟を得るための貴重な期間だと思う。これから就活を始める人も、良い機会になると思って、頑張ってほしいですね。

私もこの就職活動がなかったら、ここまで自分のことについて考えなかっただろうなと思う。これから就活を始める人たちも、自分がどう生きてきて、どういうふうなことをしていきたいのかを知るための良い機会と捉えて、就活を乗り越えてほしいと思います。また、就活は普段関わることの少ない社会人の方と交流できる場でもあるので、そういった人たちとのコミュニケーションを楽しんでほしいと思います。
就活はいつから始めていた? 私は3年生の6月からだけど、私の場合、7月から12月まで長期インターンに参加していたから少し特殊で、それ以外の就活はあまりやっていなかったの。本格的に面接が始まったのは1月からで、早期選考を受けたのが重要だったと思う。